「魂がない」と突き返される

 地銀ナンバー1の銀行では、「魂がない」と突き返されます。

 ココでいう「魂」とは何か。
 数字に表れない「定性情報」です。

 「社長はやる気があって、体力もある」
 「社員がハキハキしていて気持ちよく働いている」
 「工場が清潔で事故が起きる心配はなさそう」

 こういった情報は、決算書に載っていません。
 しかし、つぶれない会社かどうかを判断する重要な材料です。
 だから定量情報だけの稟議はダメだと却下される。

 定量情報は過去の情報、定性情報は現在の情報です。
 定量情報のもとになる決算書は、経営者の通信簿。
 過去に行ってきた経営が数字になって表されています。

 一方、定性情報は会社の体質を示す情報です。
 会社の体質がわかれば、未来を推測できる。

 だから一流の銀行マンほど定性情報に注目して、貸すかどうかを決めます。