定性情報「3点」セット
では、銀行がお金を貸したくなる体質の会社になるには、どうすればいいのか。
私が勧めているのは、「経営計画書」「経営計画発表会」「銀行訪問」の3点セットです。
「経営計画書」は、会社のルール(規定・規則・方針)と目指すべき数字(事業構想・経営目標・利益計画)を明記した手帳です。
多くの会社は、会社の方針が社長の頭のなかだけにある。
たまに幹部や一般社員に口頭で伝えますが、話し言葉だから受け取る側に解釈の違いが生じる。
結果として、社員がバラバラの方向を向いています。
トップの方針が浸透していない会社に、銀行がお金を貸すと思いますか。
怖くて貸せません。
社員が同じ方向を向いて働くには、そのための「道具」が必要です。
武蔵野は、道具として経営計画書を活用しています。
方針や目標は明文化して、手帳サイズの経営計画書にまとめ、社員にいつも持ち歩かせる。
ルールブックがあれば、「聞いてなかった」という言い訳は通じなくなります。
経営計画書に書かれたルールに、社員はもちろん、社長である私も縛られます。社長がコロコロ心変わりしないから、銀行も安心できます。
ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。