「一緒にテニスをしませんか?」

 正樹さんは彼女を自分が所属しているテニスクラブに誘うと彼女はあっさりと快諾。前述のジョギングに加え、毎週金曜は2時間ほどテニスを楽しむようになりました。テニスクラブでは、仲間の中で英語ができるのは正樹さんと彼女だけという共通点も見つかり、一気に親密度が増していきます。

 そして、正樹さんの熱烈なアタックが始まりました。例えば「君にもっと早く会っていれば良かった。君と僕はぴったりだ」などと何通もラブレターを送るのだそうです。彼女も悪い気はしません。「家庭が上手くいっていないから、あなたは私が必要なんでしょう。私が話を聞いてあげて家庭円満になるのなら」と答えてきました。

 それからすぐ正樹さんと彼女は肉体関係に発展したのですが、正樹さんには不思議と罪悪感はありませんでした。

「ジョギングやテニスを同じような感覚でした。僕はセックスをしないと大きなストレスになるんです。でも誰でもいいわけじゃありません!」と正樹さんは言います。実際、ベッドの中でも「誰もいいわけじゃない!君だけだ!!」と彼女に向かって連呼していたそうです。

「妻以外の彼女」いた過去
受付嬢と草津やハワイへ不倫旅行

 しかし、蜜月の期間は長くは続かず、半年も経たないうちに彼女の方から別れを切り出してきました。「私はあなたの気持ちが分からない」と言うのです。「彼女は僕の気持ちは分かっているはずなのに…だって僕は妻と別れるつもりはなく、彼女とは、このままの関係を続けたいだけなんだから」と正樹さん。しかし、彼女との関係を続けるには妻と離婚するしかないわけで、どうしたらいいのかわからず、混乱したまま私の元を訪ねてきたようです。

 ところで、正樹さんが「妻以外の彼女」を口説いたのは、それが最初ではありませんでした。遡ること3年前。

「彼女はうちの会社の受付嬢。月1、2回のペースで、僕にとっては単なる遊びでした。気持ちの結びつきはなかったと記憶しています」

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