パイが拡大するため
日本とは競合せず

 日本から欧州への輸出として金額が大きいのは、一般機械、輸送用機械、電気機械などです。これらは設備投資や消費活動と関連が高いものですが、冒頭で紹介したとおり、欧州でも設備投資が強まっているため、日本から欧州への輸出も堅調に推移する可能性が高いと見られます。

 先述のように、欧州の産業は、機械、ロボット、自動車など、日本と競合する高品質な製品が多いことも特徴と言えます。ただ、現時点でそれらの製品群が欧州に堅調に輸出されていますし、世界経済が今のペースで成長を続けるのであれば、競合が厳しくなるのではなく、互いにとってのパイが広がるため、それぞれが十分成長できる望ましい状況が続くことになると見られます。

(三井住友アセットマネジメント 調査部長 渡辺英茂)