具体的な懸念材料が見当たらず
2018年の日本経済は順風満帆
景気は順調に、緩やかな拡大を続けている。国際紛争などが起きなければ来年の日本経済は順調に拡大を続け、素晴らしい1年となろう。
11月の月例経済報告は、「景気は、緩やかな回復基調が続いている」とし、先行きについても「緩やかに回復していくことが期待される」としている。「ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある」という当たり障りのない文言はあるが、これは反対に「特に具体的に思い当たるリスクはない」と読むべきであろう。
雇用情勢は絶好調であり、企業収益も好調だ。輸出も設備投資も増えている。海外経済を見渡しても、欧米経済は緩やかな拡大を続けており、来年も緩やかに拡大を続けると思われる。
もちろん、国際関係上のリスクは深刻であるし、災害などの「イベントリスク」はあり得るが、そうしたリスクを除けば、来年の日本経済は順風満帆と言っていいだろう。
昨今の景気の特徴から見ても、これは裏付けられる。
経済学の教科書を見ると、「在庫循環」「設備投資循環」などと記してあり、景気は循環すると書いてある。しかし、それは過去の話。今の景気は、自分で勝手に方向を変えたりはしない。