グルーミング=小菅 孝 撮影協力=アンダーズ 東京
>【Part 1】 テニスコートが最高の遊び場という認識でした
大好きなテニスが毎日できる環境を求めた
─ 全日本選手権での経験で、プロでもいけると思ったのですか。
自分が大好きなテニスを毎日できる環境を求めた結果ですね。その時は、プロになれば毎日テニスができるという考えでしたね。
─ そして卒業されて、プロになられたわけですが、すでにプロのトーナメントの経験もあるので、大体の感じは掴めていましたか。
そんなことは、まったくないです。ツアーがどんなものかということも全然わかってなかったですし。当時のプライベートコーチに、この1~2年以内に、グランドスラムの予選に引っかかる位置に行かなかったら辞めた方がいいって言われてたのですが、それがどういうことを意味しているのかもしりませんでした。
ただコーチの言う通り、ただただがむしゃらに進むしかなかったので。蓋を開けてみたら、プロって大変なんだって(笑)。ただ、毎日テニスができるってことじゃないんだということに、プロになって初めて気付いたんです(笑)。
全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンという国際テニス連盟が定めた4大大会を指す名称。伊達さんは、全豪オープン、全仏オープン、そしてウィンブルドンのシングルス、ベスト4進出者。
─ プロになるにあたって、目標をどこに設定していたのですか。
目標だけは、コーチからすごく言われていたので。まず、グランドスラムに出場するには、ランキングが100位くらいに行かないといけないとか。そうするためには、どの大会に出て、どれだけのポイントをとらないといけないということは明確だったのです。
でも、数字だけは頭に入ってたんですけど、それがどれだけ大変なことかは、わかってなかったですね。
─ それはクリアしていったわけですよね。
とりあえず、数字だけはクリアしていきましたね。