住宅ローンの販売=家を買うわけですが、そこにとどまらず、家探しから家を買った後の暮らし、住み替えといった領域まで含めた「住生活をプロデュースする企業」になることを目指しています。

 そこで暮らしのサービスを充実させるために、引っ越しやインテリア、家電といった多くの企業と提携しています。今後は、フィンテック企業や不動産テック企業といった領域でも積極的にM&Aをやっていきます。そのための資金調達といった面も、今回の上場には含まれています。

──2年半で東証1部上場というのはかなりのスピードです。

 これまで当社は、SBIグループという大企業の数多い子会社の一つで、営業と住宅ローンに関する事務だけに徹する単機能の会社でした。ですので、人事部やマーケティング部、ウェブに関する部署すらありませんでした。それを上場させるには、人材やコンプライアンス、ガバナンス、成長性など全てにおいて一流にならなければなりません。実際、会社の半分をゼロからつくり上げたという意味で「第二創業」と呼んでいます。

 しかも上場の3カ月前に、国内市場だけでなく海外市場でも募集・売り出しを行う、グローバルオファリングに切り替えました。われわれが目指すプラットホーム企業について、海外投資家の理解を得られやすいと判断したからです。そこで、2カ月で世界を3周して年金基金やヘッジファンドなど海外投資家の元を訪ねました。強行軍でしたが反応は上々でした。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 藤田章夫)