清掃係がトイレ清掃用のブラシでバスタブを掃除したり、そのブラシで洗面所内にあるガラスコップを磨いていたりしていたことが映像で流され、視聴者には強烈な衝撃を与えたばかり。

 世界的な超有名ホテルで、そんなことが行われていたとは夢にも思わず、身震いした人もいただろう。

 これがホテルが直接採用した清掃係が起こした仕業か、出入りの業者によるものかは定かではない。

 しかし、いずれにせよモラル意識の欠如、また清掃作業に関して人件費にコストをかけない意識の結果と見られ、中国では改めて作業者の管理の徹底を図る必要が浮き彫りになった格好といえる。

 こうしたことが315晩会の放送を待たず日常的に報道されるため、中国社会では手抜き、不正が日常茶飯事と考えざるを得ず、この有名ホテルの一件も“氷山の一角”なのではないかと思われる。

 中国では過去、粉ミルクにメラミンが混入されるなど食品偽装も頻発している。消費者は常に危険にさらされている、というのが放送の大義名分だ。

「玉石混交」な報道内容
被害を受ける日系企業が続出

 315晩会は、国内企業の不正のみなならず、外資系企業の不正やうっかりミスをことさら“針小棒大”に取り上げる(もちろん、目をつぶれない事案もあるが)。そうやって企業をスケープゴート(生贄の山羊)とし、再発の抑止力にする狙いがあると見られている。特に外資には手厳しい。

 日系企業も多くが対象に上がっている。しかし、報道は“玉石混交”の観もあり、我々から見ると「それは違うだろう」という印象を受ける案件も少なくない。