HERMÈS
~カレ アッシュ
©Joël von Allmen
効果的なサイズアップで、より魅力的に!
今年、ジュネーブサロンにデビューしたエルメスは、意欲的な新作を発表した。エルメスのモノづくりのベースにあるのは、既成概念にとらわれないクラフツマンシップ。自由な発想と職人技を持ち、さらに「時」もオブジェとして考えるエルメスでは、他にはないエルメスならではの時計が生み出されているのである。
そして、今年のいくつかの新作の中で気になったのが、「カレ アッシュ」である。“カレ”とは仏語で正方形のこと。そして、アッシュは「H」である。これはエルメスの大切な頭文字でもある。
この「カレ アッシュ」のファーストモデルは2010年。柔らかな正方形のフォルムと高い視認性を持った、モダンな腕時計として登場した。
そして、それから8年経った今年、カレは数ミリ大きくなって登場したのだ。
たかが数ミリ、されど数ミリ。これによって、ポリッシュとマイクロブラストで仕上げられたステンレススチールケースの陰影、さらにダイヤルに施されたギヨシェ彫り、ファセット加工された針やインデックスの数字などが、さらに効果的になっているのだ。
もちろん、エルメスらしくグラフィカルかつお洒落であることには変わりなく、ダイヤルに配置された数字はオリジナルのタイポグラフィで、「0」を加えることで、さらに洗練された調和をもたらしている。
ケースはステンレススチールのみだが、ダイヤル色はブラックとグレーの2色。ストラップは、ナチュラルとブラックのレザーがある。