ネガティブイメージが出発点
そこからから徐々に好印象へ

 そもそも、筆者はe-ペダルという技術に、大きな疑問を持ってきた。

 2年前、横浜の日産本社を基点を行われたノートe-POWERの公道試乗会で、同車の開発陣から赤信号でもブレーキを踏まなくてもしっかり停止線で止まりますから、ぜひ試してください、と言われた。試してみると、確かにピタリと止まる。だがこれは、回生ブレーキを強めにかけている結果であり、これを基にブレーキを踏む頻度を減らしてワンペダルドライブを一般的に訴求することは、安全面では「いかがなものか」と思った。

 だが、ユーザー側は筆者の心配をよそに、自らの判断でe-ペダルとブレーキペダルをしっかりと使い分けており、市場からe-ペダルに対する違和感は聞こえてこない。

日産インテリジェントモビリティ 氷上・雪上試乗会は長野県佐久郡の女神湖で開催された Photo by Kenji Momota

 そして昨年登場した新型リーフでは、さらに進化したe-ペダルが搭載された。昨年後半に開催されたメディア向け試乗会では、静岡県内の公道とカート場を使ったコース設定だった。カート場という設定は、サーキット走行のように速度を上げて走るというより、新型e-ペダルの効きの良さを試す場だった。その際、確かに操縦安定性が増し、EVを操る楽しさを感じた。

 そして迎えた今回の氷上・雪上試乗で、新型e-ペダルの実力を目の当たりにした。

 今後はぜひとも、ノートも含め、e-POWER車にはリーフと同じく四輪のブレーキ制御機能を完備した新型e-ペダルの標準装備を期待したい。

(ジャーナリスト 桃田健史)