(1)運用益非課税の税制上の優遇を活かすため、「iDeCo」「一般NISA」「つみたてNISA」にはリスクを取る資産を集中させる

(2)リスクを取る資産は「国内株式」と「外国株式」の組み合わせでいい(半々ないし4:6で)

(3)運用管理手数料(信託報酬)が0.3%以下のインデックス・ファンドを選ぶ。

 お金の運用には、特別にうまい方法があるわけではない。大きな金額の運用でも、小さな金額の運用でも、最も効率のいい運用がいいし、違いは運用金額とその中でどの程度のリスクを取るかだ。

 図は、ざっと150兆円の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と、100万円を運用するサラリーマンの運用を比較してみたものだが、サラリーマンが「国内株式」と「外国株式」の投資信託を、インデックスファンドで25万円ずつ、「外国債券」の投資信託を15万円、それに35万円部分は「個人向け国債」(変動金利10年満期のものをお勧めする)を買うと、概ねGPIFと同じ運用成績が期待できるはずだ。

 さて、GPIFの運用は目下好調だが、この構成が個人投資家にとってベストかというと、筆者は少々異なる意見を持つ。

 まず、外国債券の15%は必要ないのではないだろうか。元々、外国の債券は見かけ上の金利が高いが、外国為替市場では金利と為替レートはセットで取引されているので、国内債券よりも期待利回りが高いとは言えない。為替リスクがあるのに、リターンの向上が期待しにくいのだ。