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SNSや情報端末の普及により、児童ポルノ事犯の低年齢化が進んでいる。しかも、児童が被害に遭うだけでなく、加害者側にまわるケースも激増しているという。犯罪を犯している意識なく、いたずら感覚で性加害を行う小中学生の現状に迫る。※本稿は、作家の石井光太『傷つけ合う子どもたち 大人の知らない、加害と被害』(CEメディアハウス)の一部を抜粋・編集したものです。
10代の子どもが児童ポルノの
加害者となる時代に
近年の児童ポルノの傾向は、基本的には大人が子どもをだまして行っていることです。つまり、加害者は若い子に性的欲求を持つ成人たちでした。
しかし、現在起きている児童ポルノ加害の実態を知る上で、絶対に知っておかなければならない重要なことがあります。
児童ポルノが主にSNSを使って行われるようになったことによって、被害児だけでなく、加害者までもが低年齢化しているのです。
それを示すのが図13です。
同書より転載拡大画像表示
わずか10年の間に、加害者に占める10代の割合が大幅に増加しているのがわかるでしょう。しかも、大学生や社会で働いている有職者より、中学校や高校に通っている子どもによる加害が主で、実に全体の8割近くに及んでいるのです。







