1回だけなら七海さんも許すことができたかもしれません。しかし、何度も繰り返し行われ、しかも「やめてほしい」と言っているにもかかわらず、やめてくれないことに絶望し、さらに加害者が「実の父親」。母親も頼りにならないので、七海さんは多大な精神的苦痛を強いられました。

 そのせいで七海さんは不眠症の症状に苦しめられ、夜もほとんど眠れず、睡眠不足の状態で通学することを強いられたそうです。例えば、授業中にうっかり寝入ってしまったり、体調不良を訴えて、保健室で仮眠をとったりするほど症状は酷くなり、最終的には学校を休まざるを得なくなり、そして久美子さんが学校の担任教諭に呼び出される事態に至りました。

 さらに、夫が七海さんを「食い物」にする行為はますますエスカレートしていったのです。七海さんの就寝中、夫は真っ暗の七海さんの部屋に入ってきて、布団の中に手を入れて七海さんの体を触ろうとしてきました。七海さんがただただ怖くて何もできずにいると、夫は七海さんの首から胸、そして陰部へと手を伸ばしてきたそうです。

 「家庭内覗き見」が繰り返されたうえ、「家庭内わいせつ行為」にまで及んだ結果、七海さんもついに我慢の限界を超えたようで、母親の久美子さんに泣きついてきたのです。「もう死にたい!」と。

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 七海さんは精神的に追い詰められ、精神科へ通院し、投薬等の処置を受けざるを得なくなりました。いまだに七海さんは被害の記憶がよぎると、突然震えたり、涙を流したりし、電車にも乗ることができないという後遺症にも悩まされています。

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