批判も賞賛も大歓迎。無視されるのが一番寂しい
──爆笑問題の相方である田中さんの感想はいかがでした?
太田 いや、まだ聞いてませんね。田中にこの本を見せたら、タイトルが赤文字なんで『文明の子』を「明太子?」なんて読んでましたけど。田中は今度『マボロシの玉』って小説を書くらしいです。1月から始まった「恋愛ニート」ってTVドラマに相方が出てるのを昨日見たんですけど、その演技が気持ち悪くてね、びっくりしちゃいました。まぁそんな事はどうでもいいですね。
──今後も小説を発表し続けていきますか?
太田 まずとにかくこの『文明の子』に賭けてます。賞を狙ってますからね。俺はこれまで100冊くらい本を書いてきて、それなりに出版界に貢献してるとは思うんですよ。だからこのあたりでハクが欲しいなと。この小説が何の賞も取れなかったら、もう一作書いて断筆します。
──具体的にはどの賞を狙ってるんですか?
太田 「本屋大賞」か「直木賞」を取りたいですね。今、一番売れるのは何賞なんですかね? とにかく私は印税が欲しくて欲しくて。浅田真央が止めてくれて良かったと。『マボロシの鳥』のときには水嶋ヒロにひどい目に遭いましてね、またポプラ社かよ! と、だから今回は助かってます。
──一般の読者の反応はけっこう気になるほうだとか?
太田 僕は空気が読めないとか言われて、「太田、殺す」だとか「太田、死ね」だとかいろんな中傷を今までいっぱい受けてきたんです。だけど、僕はそういう否定的な反応も含めて全部ありがたいんです。一番嫌なのはスルーされることですね。まったく無かったことのように無視されることがとっても寂しい。そういう人間なんで批判でも何でもいいから反応してもらいたいなと思ってます。
──わざわざ自分でネット検索して批判をチェックするんですか?
太田 気になるんで、特にネット書店のレビューなんかはほとんど読んでますね。
──ということは、ネット上にレビューを上げれば、太田さんに届く可能性が高いと?
太田 是非、皆さんの感想を聞かせてもらいたいですね。楽しみにしています。
(第2回に続く)
こちらから『文明の子』発表記者会見の様子がご覧頂けます。
http://www.titan-happy.jp/blog/5572
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