役員が臨席した会議で
突然、数字を聞かれたら

 会社で仕事をしていると、同じようにしていてもなぜか評価される人と、いつも上司に突っ込まれて怒られている人がいる。この辺りの違いは、一体どこからくるのだろうか。

 これは単に要領よく立ち回っていたり、上司にこびへつらうのがうまかったりといった社内処世術だけではなく、どこかにその理由があるのかもしれない。

 職場というのは、実は「行動経済学」の宝庫でもある。そのフィルターを通して職場における行動を見てみると、なかなか興味深い光景が見えてくる。

 ありがちな光景の一つが、役員が臨席した会議だ。

 そもそも役員というのは、かなりやっかいな存在であることが多い。特に、他の部門で実績を挙げて役員に昇格し、新しい部門の担当になった新任役員ぐらい始末の悪いものはない。

 何しろ、役員になったばかりなので張り切っている。こうした新任役員が会議やミーティングにいる場合、その会議の席で、やたらと数字を聞いてくることがある。
実はここに、一つの“罠”が隠されているのだ。