韓国は歴史に学ぶべきだ。

 過去の政権の対応を振り返ると、故盧大統領が重視した北朝鮮への“太陽政策”は、朝鮮半島情勢の安定にはつながらなかった。当時の政策は、韓国と米国の関係を悪化させた。それは、韓国のみならず、極東地域の安定のためにも避けるべきだ。

 しかし、文政権の政策は、本来必要な国際社会全体での圧力を基本としたものよりも、韓国社会の不安定感を高めた過去の政策に向かっているように見える。

 本来であれば、韓国の世論が文政権の政策リスクを指摘し、社会全体で本来あるべき政治・政策を目指すべきだ。

 問題は、前政権までの政治スキャンダルへの怒り、国内の経済格差への不満が、文政権の支持に繋がっていることだろう。当面、韓国の政治は北朝鮮の“微笑み外交”に振り回される状況が続きそうだ。

一段と複雑化する
朝鮮半島情勢

 北朝鮮の核開発は米国を念頭に置いたものである。今後も北朝鮮は、米国全体を射程に収めた弾道ミサイルを発射するための技術を確立するために、発射実験を繰り返す可能性がある。北朝鮮による対話姿勢の演出は時間稼ぎに過ぎないと考えるべきだ。北朝鮮は核の保有によって、自国の体制維持などを実現しようとし続けるだろう。

 北朝鮮の“微笑み外交”に乗ることは、状況の混迷、複雑化を招く。