例外はジョブズだけ
カリスマだからできた卒業スピーチ

 ただ、澤が知っている中で一つだけ例外的なプレゼンテーションがあります。
それは、スティーブ・ジョブズが行ったきわめて有名なスタンフォード大学での卒業スピーチです。

 この時のジョブズは、かなり長い時間、手元の資料に目を落としながら話していました。そして、ここぞ!というタイミングでスッと視線を上げてオーディエンスに顔を見せます。

 スライドなどを一切使わず、声だけでのスピーチなので、参加者たちは必然的にジョブズの姿を見続けることになります。そして、時折顔を上げるというシンプルな行動だけで、参加者たちは心を掴まれるのです。これは、彼が全身にまとうカリスマ性があってこそ成り立つ技術ではないかと思います。まだご覧になったことがない方は、こちらでぜひ見てみてください。

両手ブラブラではやる気がなさそう
後ろ手や腕組みもNG

 三つ目は身振りのNG行動です。皆さんは、プレゼンテーションの時に自分の手がどこにあるか意識していますか? どこに置くかを決めていない、という方は、もしかしたら両手を自由奔放に動かし続けている可能性があります。

 手というのは、オーディエンスの目を引くものです。人間は、80%以上の情報を視覚から得ているという研究結果も複数あります。ですので無駄な動きをしてしまうと、その余分な視覚情報によって、皆さんの声がオーディエンスに届きにくくなります。

 だから、手は「無駄に動かさない」そして「効果的に使う」の二点を意識した方がよいでしょう。