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「ITベンチャーよ、シリコンバレーを目指せ!」
日本発のグローバル企業はなぜ生まれないのか
――アレン・マイナー サンブリッジ会長に聞く

【第8回】 2012年2月16日
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 ベンチャー企業がIPOのタイミングを見計らうのは当然だが、投資する側のVCは市場のタイミングをあまり意識するべきではない。どんな市場環境だろうと、ベンチャーが一人前になるには相応の期間を要するもの。短期間では将来を予測できない。

 VCは、投資した会社の成長を見守りながら、マーケットの回復を根気よく待っていればいい。将来性のある企業に投資していれば、たとえIPOのタイミングがずれても、その間企業が成長しているぶん、IPO後はいい株価がつくはずだ。

 逆に、株式公開がヘコんでいる現状で無理に上場を急げば、需給のミスマッチで異常な高値が付き、結局は破裂してしまう。私たちにとって、エグジットまで7~8年を見るのはむしろ当たり前。VCはある意味、在庫を抱えているのと一緒だ。

非常識であればあるほど面白い
常識的なことをやってもつまらない

――今までの投資の常識の逆をいく発想というわけか。

 非常識なやり方であればあるほど、当たると面白い。常識的なことをやって当たってもつまらない。周囲からは、「もう少し常識的になって欲しい」と言われることもあるが(笑)。

――日本のIT企業では、どこに注目しているか。

 久々に注目している公開企業は、サイバーエージェントだ。ネットベンチャーの中では、「米国でもやって行けるかもしれない」という印象だ。現地の責任者と話すと、「頑張り続けよう」という勢いを感じる。

 他には、大阪のシナジーマーケティング。昔のリクルートのように、「ベンチャーを生み出すベンチャー」だ。谷井等社長は大阪生まれで、「大阪に現地貢献したい」という発想でビジネスをしているところが面白い。


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