住まいに健全な呼吸空間を取り戻す
ただ闇雲に、本能のままに呼吸をしても、調和的で新たな価値を生むことはできません。
モノも、呼吸と同様に出し入れをするものですから、同じことが言えます。
過剰な欲のままにモノを取り入れるばかりでは、有用な価値を生まないのです。
ですから、良質な「呼吸」をするためには、まず吐くこと。
生理学においても、呼気(吐くこと)を意識して深く行うことは、内臓系の働きを高める、つまり生きる本能を呼び覚ますことにつながると言われています。
断捨離では、それをあえてこう表現します。
「吐く」とは“自力”の行動。
生きることへ自らコミット(宣言)することと言ってもいいでしょう。
とことん意識して「吐く(=出す)」ことができれば、ごく自然に「吸う」ことができ、生かされる力も湧いてきます。
すなわち、“他力”の境地に入れるのです。
ですからモノも、出して、出して、出す……。
そうすることで、「命のメカニズム」が取り戻されていきます。
「見た目に整った住まい」を超えて、生き方の全てが変わっていくのです。
あなたの住まいは「呼吸空間」になっていますか?
モノが溢れた、詰まりきった住空間で「ため息」ばかりついていませんか?
掃除が行き届かず、ホコリとカビが舞う部屋を「息が詰まる」と嘆いていませんか?
モノを介した家族とのバトルの末に、「息が合わない」と感じていませんか?
ごきげんに生きるためにも、健全な「呼吸空間」を取り戻すのです。
断捨離で本来の「呼吸空間」を取り戻した方の実例をご紹介します。