新入社員の「100点」は、
上司から見れば70点
(撮影/佐久間ナオヒト)
岩瀬さん スーツは値段やブランドにこだわるより、フィット感、「サイズが合っているか」が大事なんです。今お持ちのスーツは、サイズがぴったり合っていますか?
Bさん 正直、ちょっとダブダブしています。
岩瀬さん 丈や裾などは調整しましたか?
Bさん まったく気にしていませんでした。
岩瀬さん 少し袖が長かったり、ちょっとだぶついているなら、直しに出しましょう。
Bさん おっしゃることはわかりますが、太ったらつくり直さなければならないので、ダブダブでもいいのかなと。そのほうが経済的だと思います。
岩瀬さん もちろん、多少の余裕があってもいいと思います。お伝えしたかったことは、スーツのサイズは0.5センチ単位でも印象が変わるということです。1センチにもなると、ものすごく大きい服を着ているような印象になります。特に、靴は大きいものはわかりますよね。
Bさん たしかに、靴が1センチ大きいとブカブカして、歩くときに大きな音がすることがあります。
岩瀬さん ブカブカの靴でドカドカ歩く人に好印象を抱く人はいませんよね。
これからは、スーツや靴などは買う前にきちんと試着することをおすすめします。スーツであれば、それほど高い値段でなくても、パターンオーダーなどで、サイズの合ったスーツが買えます。
スーツを着ない日は
何を着ればいいのか
Bさん そういえば、金曜日はカジュアルデーだそうで、スーツを着ないそうです。夏場はシャツやポロシャツで通勤OKだと人事の方から聞きましたが、気をつけたほうがいいことはありますか?
岩瀬さん カジュアルであっても、清潔感があることは大事ですね。シャツだったら、しっかりとアイロンがかかっているか、襟はパリッとしているかというところでしょう。
Bさん 友人はIT系ベンチャー企業に入社するので、服装は何でもOKだそうです。ちょっとうらやましいです。学生時代と同じ服装でOKだなんて。
岩瀬さん たしかに、IT系ベンチャー企業など、業種や職種、会社のカルチャーによってはまったく服装を気にしない会社もありますよね。これは私の個人的な意見ですが、オンとオフを分けるのは大事だと思っています。家と会社は違いますから。だから、何でもOKだとしても、だらしない感じは出さないほうがいいと思います。
Bさん そうですね。人は見た目が9割という人もいますから、相手からどう見えるのかを意識します。その前に、スーツを直しに出さなきゃ(笑)。
※『入社1年目の教科書』の50のルール31「スーツはフィット感で選べ」がわかりました。
次回は、ルール20「本を速読するな」ついて、新入社員が疑問に思っていることを岩瀬さんに質問します。読書は苦手、じっくり読書する時間がない等、悩みは尽きませんが、どのようなアドバイスが飛び出すのか、お楽しみに。
(2018年3月17日更新予定)