昨年の流行語大賞に選ばれた「インスタ映え」に代表されるように、日本でも見た目の「奇抜さ」「華やかさ」を求める風潮が見られるが、中国はもともと見た目重視のマーケット。

 料理の「盛り付け」や「ポーション」は、彼らを満足させるのに大きな要素となり得る。

 中国人から見ると日本の盛り付けは、「繊細」で「綺麗」だが、総じて大人しい。伝統やこだわりがあることは重要だと思うが、インバウンドを意識するのであれば、ターゲットを明確にした思いきった盛り付けも必要となってくるのではないだろうか。

「食」は万国共通な
旅の楽しみ

 ここまで話してきて身も蓋もないが、そもそも他のお客様の迷惑になるとの理由から、中国人観光客の誘致に消極的な自治体が少なくないことも事実である。

 しかし、ここは少し理性的に考えてほしい。

 いまだ問題は多いものの、中国人のマナーは、以前と比べると驚くほど向上してきている。中国人観光客を煩わしがるのではなく、日本が観光立国としてさらなる進化をするための「学び」や「チャンス」として捉えることができれば、新たな世界が見えてくるのではないか、と筆者は考えている。

「食」は万国共通、旅の楽しみの一つである事は間違いない。

 日本人の知恵と「おもてなし」の精神をもってすれば、今後多くの観光地でインバウンド用のメニューが提供される日も近いと思うのだが、いかがだろうか。