つまり麻衣子さんは年一回、定期的に、肝臓に脂肪を貯め込む行為を積み重ねてきたことになる。急場しのぎの「節制」は、完全に逆効果だったというわけだ。

夫を巻き込み
2人で「改善」運動中

 さて、麻衣子さんである。

 再検査に行くのはやぶさかではないが、その前に、なんとか努力して脂肪肝を改善し、本番の検査では「なんでもなかったですよー」と言わせたいと考えた。

 なにせ、彼女が独自に調べてみたところでは、生活習慣が原因の脂肪肝は、適正な食事、運動、酒量制限を敢行すれば、体重を2kg減らしただけで、かなり改善するという。

「肝臓についた脂肪は、内臓脂肪や皮下脂肪と違って、とれやすいんだって。ただ、脂肪は肝臓からつくという特徴があるから、一時的に改善しても、生活習慣が元に戻ればリバウンドして、さらに酷い脂肪肝になって、肝炎や肝硬変に進みやすいみたい。気を付けないとね」

 と張り切っている。

 ただ、食事制限にしても運動にしても、1人で続けるのはしんどいので、夫の賢哉さん(仮名・46歳)も巻き込んで、夫婦で頑張ることにした。

 賢哉さんの方も、コレステロールと血糖値が「要経過観察」だったので、異論はない。

 極端な節制は続かないので、飲酒は週1回だけいいことにして、毎晩の晩酌はやめた。食事は糖質を制限。毎晩2人で30分、ウォーキングをすることにした。

 これでどれだけ改善するのか。

 結果はまだ分からないが、6ヵ月後に再検査を受けようと決め、励んでいる。

(医療ジャーナリスト 木原洋美)