東大阪地区には
産業観光の土壌ができていた

 元々、東大阪地区には産業観光としての土壌ができていた。修学旅行生を誘致する狙いで08年には地元企業や観光施設が参加して「東大阪教育旅行おもいでづくりサポートプロジェクト連絡協議会」が08年に発足している。

 協議会は一般社団法人大阪モノづくり観光推進協会に組織を変えたが、これまでに年間5000人の修学旅行生を受け入れるまでの事業に至っている。今後、引き寄せるであろうインバウンドの受け入れも、おそらくハードルは低いだろう。

 東大阪では2040年にはものづくり企業が2010年に比べ半減するという見通しを立てている。つまり、ものづくりの良さを若い人に知ってもらいたいという、いわば社会貢献活動から出発している。そしてそれをインバウンドの受け入れにも広げ、地域の活性化を図ろうとしている格好だ。

 17年の中国人観光客数は前年比15.4%増の約735万人、当然ながらインバウンド全体でも1位であり、消費額は1兆6947億円とインバウンドの中でも突出して高く、2位の台湾の消費額の3倍以上となっている。

 今後も各地域でインバウンド、なかでも中国人観光客の誘致に力を入れるのは当然の成り行き。そんな中で、急台頭してきたのが観光資源として町工場のルートというわけだ。

 しかし、インバウンドの受け入れには「言葉の壁やマナーの問題など、こと町工場という場所が場所だけに、乗り越えなければならないハードルは少なくない」(関係者)といえそうだ。