「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「人生を好転させる習慣」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

3連休にやりがちな「朝のNG習慣」・ワースト1Photo: Adobe Stock

「好きなだけ寝坊」も決意の上で

 元来ナマケモノでぐうたらな人間なので、できれば何ものにも縛られずダラダラ過ごしたいと思っていた。

 会社員を辞めてフリーランスになったのも、好きなだけ寝坊できるからというのが一つの理由だ。

 しかし、フリーランスだろうと何だろうと、成果を出しながら幸せに仕事をしている人を見るとみんな朝寝坊なんてしていない。

 ダラダラしている人は皆無だ。

 なぜか――。

 規則正しい生活が自分の気分を整え、気持ちよく仕事ができるからだと思う。

 実際私もぐうたらしながら成果を出そうと最大限に努力してみた結果、規則正しい生活には絶対に敵わないということがわかった。

 朝遅く起きてしまうと当然ながら仕事を始めるのが遅くなり、途中で「え、もうこんな時間?」とイライラしたり焦ったりするうえ、「自分はダメなやつだ」と自己肯定感も下がり、「もういいや明日で」とやる気を失ったりする。

 ときどき「よし! 徹夜だ!」と気合いを入れて帳尻を合わせるが、コンスタントに少しずつやったほうが余計なエネルギーを使わずに済むことはわかっている。

 だからいまの私は会社員だったとき以上に規則正しい生活をしている。毎朝5時半に起きて仕事を開始。土日だろうが夏休みだろうが、同じ時間に起きるのが基本である。

 そして、たまに「今日は寝坊する!」と決めてダラダラする日をあえてつくる。「あえてつくる」のがポイントで、自分でコントロールしている感があれば良い気分を保てるのである。

 これはちょっとしたことのように思うが、人生の質を大きく変える

人生の質を上げる、たった一つのコツ

『人生は「気分」が10割』という本が売れている。

 まずこのタイトルに激しく同意

 人生は、いかに自分の気分を良くするかにかかっていると思う。環境や周囲の人からの評価はコントロールできないけれど、自分の気分はコントロールが可能だ。

 気分が良ければ言葉や行動が良くなり、仕事でも成果が出やすくなり、さらに気分が良くなるという好スパイラル。

 自分で自分の気分を良くすることは、良い人生をつくることと同じだと言っていい。

「気分」を管理すれば人生がうまくいく

 本書の中に、まさに「『気分』を管理すれば人生がうまくいく」という項目がある。

 賢い人たちが独自の生活パターンを守っているのには理由がある。

1.規則正しい一日を過ごすことで、人生を思い通りに管理できるため
2.気分のムラに影響されて時間を浪費することを防ぐため


 気分が落ちているときには何もする気が起きないのが人間というもの。気が向けばやって、気乗りしなければ先送り。その気分のムラにしたがって感情にも仕事の結果にもアップダウンが生じる。

 この起伏を小さくし、安定させてくれるのが自分で決めた規則的な行動だ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.282)

 仕事で成果を出している人たちは、とくに「朝のルーティン」が決まっていて、それを繰り返しているという話をよく聞く。それによって気分を安定させ、集中すべきことにきちんと集中できるようにしているのだろう。

 早起きでなくてもいい。自分にとっての黄金パターンで規則正しく生活すれば、気分のムラを防ぐことができる。

 気分を良くする習慣を知りたい方は、本書を参考にしてみてはどうだろうか。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。