増え続けるSNSユーザー。スマートフォンの普及もあり、数十分おきにSNSをチェックしなければ気が済まない人も中に入るだろう。一方で、SNSをまったくやらない人も存在する。両者はお互いのことをいったいどんな風に見ているのだろうか。(取材・文/藤井弘美)
楽しい?必要ない?
利用者のモラルが問われるSNS
Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどなど、SNSのユーザー数は年々増加の一途を辿っている。それぞれのサービスには独自の特徴や雰囲気があり、ある程度の棲み分けがなされてはいるものの、“ユーザー間のつながりを楽しむ”という点では共通している。
SNSによってコミュニケーションの新しいあり方が提示されたことにより、人づきあいが広まる、あるいは深まる可能性が高まることや、コンタクトの利便性がもたらされるといったメリットがある半面、アカウント炎上や個人情報晒し、「LINEいじめ」のような社会問題に発展するケースもあり、利用者のモラルが問われる場面も増えている。
毒にも薬にもなるSNSだが、個人のかかわり方の程度をここでは便宜的に「ものすごくやる人」「そこそこやる人」「まったくやらない人」の3タイプに分け、今回は対極にいる「ものすごくやる人」と「まったくやらない人」の両者に、お互いの印象を聞いてみることにした。
使い込んだガラケーが誇り
“時代に流されない”確固たる自分?
音楽系の事務所でプロデューサーとして、あまり有名ではないアイドルグループの育成を仕事としているAさん(41歳男性)。平成30年の現代にあってはやや“絶滅危惧種”となりつつある観のあるガラケーユーザーである。現在使っているガラケーは5年前のもの。今のものが壊れても妻の使い古したガラケーを予備としてキープしてあるそうだ。