古典名著の価値を見直す
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さて、最近は、4月発行予定の翻訳書『成功の心理学』の新訳初校ゲラの確認に追われています。初版の発行が1986年、すでに25年以上が経過する作品ですが、まったくもって色あせることはありません。王道中の王道。素晴らしい書籍だと思います。
ゲラを確認しながら、自分自身の生活で悔い改めなければならないことが多々見つかり、過去の作品から学べることは計り知れないとあらためて実感します。しばらく品切れ中となってしまっておりましたが、電話やメールにてたくさんのお問い合わせ・リクエストをいただいた名著、満を持しての復活です。店頭に並んだ際は、是非手に取ってみてください。
作中にヴィクトール・フランクルの『夜と霧』(みすず書房)が引用されているので、確認のために久しぶりに目を通しています。眺め読み程度にもかかわらず、いつ読んでもこの衝撃が変わることはありません。
「異常な状況においては異常な反応がまさに正常な行動である」
このひと言を実感せざるを得ない驚愕の体験が冷静に力強くつづられており、ついつい、原稿確認を忘れて読み込んでしまいました。おかげで、今、時間がなくなり追い込まれています……。
同じような感情を描いた作品では、ティム・オブライエンの『本当の戦争の話をしよう』(文春文庫)が、とても考えさせられる超おススメ作品です。
最後に、3月11日(日)で、東日本大震災からちょうど1年が経過。震災発生のまさにそのときは、営業から戻ってきてデスクワークをしていました。
はじめは「地震かな?」といった程度の揺れが徐々に大きくなり、生まれて初めて机に潜り込んだことを覚えています。歌謡ショーなんかやらなくても、この経験を一生忘れることはありません。
東日本大震災で被災された方におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
今週の気づきと来週以降のテーマ
・開き直って原宿を満喫する
・ニコニコ本社にワクワク
・名著はいつまでたっても名著
(本連載は毎週水曜日更新です。1年。)