脳波を読み取る
パワードスーツが普及?

 前ページで紹介した「Ekso Bionics」の強化外骨格パワードスーツは、人の動作に合わせて腕や脚に着けたスーツが動くことで、人の運動を補助したり強化したりするものです。

 これは、人を抱きかかえて移動することが多い介護の現場などで役立つのが容易に想像できるでしょう。

 しかし、現在研究されているのは、人が動き出したらその動きに追随して動くのではなく、人が動こうと思ったらそれに合わせて動くパワードスーツです。すなわち、考えただけで操作できるパワードスーツです。

 正確に言うならば、脳から発信された電気信号が脊髄へと流れるさいに、その電気信号を読み取って、どの部位を動かそうとしているのかを判断する仕組みです。

 この仕組みによって、怪我や障碍で手足が動かせない状態の人でも、パワードスーツを使った移動や動作が可能になります。