東京オリンピックの喧騒が去った2020年、あなたはどんな生活をしているだろうか?
AIによってシンギュラリティは起きるか? ヒト以上にやさしいAIは登場するか? ヒトとAIはどう共存していくのか?
構想・執筆に2年、「愛」がテーマという注目のエンターテイメント小説『マルチナ、永遠のAI。』が話題となっている。
ビットコイン、ブロックチェーン、ディープラーニング……正確な技術論と、その道の世界的権威の見解をもとに緻密に描いた作品で、SFではない、というから注目だ。
実物通貨と仮想通貨、日常と非日常、ヒトとAIの境界線がどんどんなくなりつつある今、私たちはどうやって生きていけばいいのか?
AIは苦手というあなたも、これさえ覚えておけば、周囲から尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
2000年代中盤から「AI」と「IoT」を研究し続けてきた大村氏の特別寄稿をお送りする。
(構成・寺田庸二)

介護で威力を発揮!脳波を読み取る「パワードスーツ」の正体

医療・介護関係の切り札!
パワードスーツとは?

 前回の第13回連載では、「IoTと高齢者の見守り」について触れました。

 今回のテーマも、高齢者に無関係なものではありません。
 しかも、IoTよりも先に実現するのではないかと、一部の開発者の間では言われています。

 ということで、徐々にですが、医療・介護関係の需要をもとに普及し始めている「パワーアシスト」のお話をします。
 パワーアシストとは、そのまま直訳すると、「力を支援する」技術のことです。

 まず、みなさまにご覧いただきたいのは、パワーアシスト関連の開発を進めている「Ekso Bionics」の強化外骨格パワードスーツです。

 このホームページで、車いすが必要な障碍(しょうがい)者が、強化外骨格パワードスーツを装着して、二足歩行をする動画をいくつか見ることができます。

 また、「Ekso Bionics」の強化外骨格パワードスーツを取材した記者は、約18kgの研磨機を持ってもほとんど重さを感じなかったそうです。

 さらに特筆すべきは、「Ekso Bionics」の強化外骨格パワードスーツにはバッテリーが搭載されていないことです。