初めての部下が自分よりも年上の女性なんて、いきなりのハードモードです。

一体どこで選択肢を間違えたのか…

ずんずんさんは、ちょっと遠い目をしました。
しかし、人生はゲームではないのです。

この派遣さん、やや物覚えが悪く、やや応用のきかないところがありました。
そのため、ずんずんさんは時間をとって派遣さんがミスをしていないか確認するという作業に追われました。
これでは仕事は増えるばかりです。

これだったら派遣さんに頼むより自分でやった方が早いやないか…

心の中の関西人がそう囁きます。

あわよくば、もっと仕事のできる派遣さんがアシスタントになってほしい…
そう思ったので、ずんずんさんは、ある日それとなく女上司に
「あのー派遣さんなんですが、ちょっと間違いが多くて…」と

チクって

みました。
それを聞いた女上司はちょっと困ったように笑いながら、

「ずんずんさんが、彼女が仕事しやすいようにフォローしてあげて下さい」
とおっしゃいました。

な… なんだとおおおおおおおお!?

ずんずんさんは、衝撃を受けました。
なんということでしょう。

仕事ができない派遣さんが悪いわけではなく、そのフォローが上手くできていないずんずんさんが、悪いのです。

そう、会社とはチームプレーです。
全ての人がスタープレーヤーではないのです。

使えない人を使えるようにするのも上司の仕事です。
そして、部下がどんなにできが悪くても、それは上司であるずんずんさんの責任なのです。

それを悟ったずんずんさんは、どうして派遣さんが「間違う」のかを分析することにしました。