はじめまして。ずんずんです。
金融系企業でまったりとマネージャーをしています。
最近ブログやツイッターで、若い人から悩みを聞いてほしい! という連絡を頂くようになりました。全員に御会いしてお話を伺わせていただきたいところですが、ずんずんは分身もできなければ、そんなに金もありません……
でも、ざっくり聞いてみると、皆さん人間関係で悩んでいるようですね。ちょうどいいタイミングで連載の依頼をいただいたので、外資系勤務の時代に編み出した私なりの「社内営業術」の話をしてみましょう。


春もうららかな季節のことです。
オフィスには、新卒で採用された新入社員の姿がちらほらと目につくようになりました。
彼らは研修でいろんな部署を回るそうで、ずんずんさんのもとにも、女上司がそんな新入社員を紹介しに来ました。

女上司「ずんずん、新入社員の後輩雄君。これから3ヵ月、研修でうちに配属になるからよろしくね」

後輩雄「後輩雄です! よろしくお願いします!」

第3話 優秀な後輩ちゃんの操作術

まだ慣れないスーツに身をつつみ、後輩雄君はきらっと輝くように笑います。

女上司「後輩雄君は、シンガポール育ちなんだっけー?」

後輩雄「あ!そうです! 小さい頃は日本だったんですけど、中学生のとき親の仕事の都合で、シンガポールに住んでいました! でも大学はアメリカの西海岸ですけどね!」

新 型 エ リ ー ト!!!!!

ずんずんさんは後輩雄君の経歴を聞いて衝撃を受けました。
聞けば後輩雄君は、日本語、英語、中国語の3ヵ国語を話せると言うではないですか。
しかもアメリカの西海岸の大学を出ているというのです。

西海岸って、右だっけ!? 左だっけ!?

ぐるぐるあーすで調べている場合ではありません。

彼の様な人間が将来の日本を動かして行くのだと、ずんずんさんは確信しました。

自分より優秀でさわやかな青年をどうするか?
あっと言う間に自分を追い抜いていくに違いません。

しばらく考えた後、ずんずんさんは心の中で指を鳴らしました。

そうだ、子飼にしよう。