一方で、そういった資格を持たなくても、独学するなどして、心理カウンセラーの看板を掲げることはできる。極端な話、名乗ってしまえば、心理カウンセラーになれる。それゆえ、素晴らしい心理カウンセラーもいれば、残念ながらそうでない心理カウンセラーもいるのが現状だ。

 筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。今回は、「モンスター心理カウンセラー」の事例を20~40代男女に聞いて集めてみた。こんなモンスター心理カウンセラーに遭遇したことはないだろうか。

それなら友達でいいんだけど…
適当なアドバイスに終始するカウンセラー

 まずは、モンスター度・初級(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度であり、初級と分類してみた」と補足しておく)の事例から見ていきたい。

「就活がうまくいかなかった学生時代、悩んでカウンセリングに行ったことがあります。私の性格や話し方、コミュニケーション能力に問題があるんじゃないか、と悶々としていて、誰かに話を聞いてほしかったんです。

 担当の心理カウンセラーに一通り話をしたところ、『かなり悩んでるみたいですけど、そこまで悩む必要があることかな?』と言われて唖然。悩んでるから来てるんだよ!という言葉を抑えました。

 その後も『考えすぎじゃないですか』『あなたが細かいことを気にしすぎなんですよ』みたいな、こちらを突き放すような発言ばかり。私の話を受け止めてくれている感は正直なかったです。悩んでいる私がバカなのかな、と余計に落ち込むだけでしたね」(20代女性)

 心理カウンセラーに求められることの一つに、「相手(相談者)をそのまま受け入れること」がある。たとえ相手の言動に「?」と感じたとしても、主観を止めて相手を尊重し、心配りをすることが必要だ。それをせずにお説教だけを繰り出すのであれば、そのへんの上司と同じではないかと思ってしまう。