ビジネスのスケジュール管理にスマホやPCなどのデジタルツールを使う人が増えてきたが、まだまだアナログな紙の手帳を使う人が多い。いや、むしろ、トップ営業マンや一流のビジネスマンほど質の高いアナログな手帳にこだわる傾向があり、手帳の値段と営業成績は比例している傾向さえも感じられる。かつてハウスメーカーのダメ営業マンからトップ営業マンになり、現在、営業コンサルタントとして活動している筆者が自らの経験を交えて解説する。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
トップ営業マンは
アナログな紙の手帳にこだわる
私は営業マンにお会いした際、チャンスがあれば「もし可能でしたら使っている手帳を見せていただけますか?」と質問するようにしている。現場の営業マンがどのようにスケジュール管理しているか興味を持っているからだ。
今は便利なツールが無料で利用できるためスマホやパソコンでスケジュール管理する人が圧倒的に多いと思っていた。
しかし、実際は20代の若い営業マンであっても、ほとんど人がアナログな紙の手帳を使っている。
現実的にはデジタルツールと手帳を併用している人が多いのだが、「デジタルツールのみでアナログの手帳を持っていない」という営業マンはほぼいなかった。
やはり、今現在でも紙のアナログ手帳は使われているのだ。
そのアナログ手帳は営業マンの持ち物の中でも、その人の人柄を表す一番のアイテムといえよう。というのも、手帳を見るだけで「売れている営業マン」なのか、それとも「苦戦している営業マン」なのかがおおよそ予想がつくからだ。