人間は中身が大事――。しばしばそう言われるが、営業マンという職業では、「見た目」は想像以上に重要である。見た目がイマイチだと、「土俵」にも上がれないというのが実情だ。かつてハウスメーカーのダメ営業マンからトップ営業マンとなった筆者の実体験や、他のトップ営業マンや人事担当者から見聞きした事例で説明したい。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
営業マンも
「見た目」が9割
今やビジネス、営業で結果を出すために「見た目」は非常に重要である――というのは定説になっている。
《えっ!そんなバカな、見た目で結果が決まるなんて!》と驚く人も少ないだろう。しかしながら、「見た目」のマナーを守れている人はそれほど多くはないのが実情である。
見た目、つまり、服装や立ち居振る舞いで《損をしているだろうなぁ》という人が少なくないのだ。相手がその見た目に引いており、本人だけが気づいていない…なんてことは珍しくないはない。
それこそ、本人は《中身で勝負だ!》と思っているかもしれないが、ビジネスはシビアである。相手が配慮して《見た目は良くないが、中身はいい人かもしれない》などと思ってはくれない。見た目で悪い印象を持たれれば、勝負の舞台にすら立たせてもらえないのが現実だ。
実際に、自分がお客様の立場になって考えてみてほしい。
ヨレヨレのスーツで頭は寝癖、タバコと香水が混ざったような匂いをプンプンさせた営業マンが目の前に現れたらどうだろう?そんな人の話を誰が聞くだろうか。