社員は、仕事を風景にするのが大得意

 社員は、仕事を風景にするのが大得意です。

 当社でやっている「政策勉強会」で、誰も使っていないピンマイクが置いてありました。

「これは何?」
 と聞いたら、

「去年、借りたので、とりあえず今年も借りました」

 経営サポート事業でも、こんなことがありました。

 セミナー会場から懇親会会場への移動にタクシーを予約した。
 ところが、呼んだタクシーのうち7台が余っている。
 きてもらうだけでお金はかかるのでムダな経費です。

 なぜ使わないタクシーを呼んだのか。

 担当者に原因を聞くと、

「セミナーだけ参加して懇親会にこないお客様がいたから」

 セミナーには80人参加し、1台4人として計20台呼んだものの、結局、懇親会に参加するのは13台分の人数だったからでした。

 いまはタクシーを予約する前に、セミナー参加者に懇親会への出欠を確認します。
 仕事が風景になると、こんな簡単なことにも気づかなくなります。

 ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。