すでにAIは作曲ができる?
であるならば、そのルールをAIが理解したら、AIにも作曲ができる可能性が浮上します。
そして、冒頭で紹介した曲が証明しているとおり、すでにAIは作曲ができます。
もちろん、曲のよし悪しは個人の主観ですので、ここでは議論はしませんが。
「Daddy's Car」は、「ビートルズっぽいスタイルで」AIが作曲したものですが、私の耳にはまったくビートルズっぽく聞こえません。
むしろ、ビーチ・ボーイズっぽく聞こえますが、これは私の主観ですのであまり気にしないでください。
ただし、「Daddy's Car」が特筆すべきは、きちんとイントロから始まり、Aメロ、BメロときてCメロのサビと、いかにもポップス好きな人が気に入りそうな楽曲に仕上がっている点です。
実際に、私は「Daddy's Car」はそこそこ気に入っています。
厳密には、音符を伸ばしたり、ある音符だけ少し上げ下げしたりなど、人間の修正も入っているようですが(残念ながら、どの程度人間が修正したのかまではわかりません)、このレベルの曲を作曲し、かつ演奏までこなすとなると、「今後が楽しみ」と無邪気に喜んでばかりいられないと私は感じます。
そこで、次ページで作曲AIによって発生しそうな問題を見てみましょう。