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対北朝鮮外交から見えてくる
習近平第2次政権の「人事」

 習近平第2次政権の本格的幕開けとなった今年の全国人民代表大会(3月5~20日)閉幕後最初の重要外交として、前回コラム(習近平が訪中した金正恩を破格に手厚く歓迎した理由 )では金正恩・北朝鮮労働党委員長の中国非公式訪問(3月25~28日)を扱った。

 習近平総書記の“紅二代”としての性格・特徴や朝鮮半島や米中関係など中国を取り巻く昨今の国際情勢などから習近平・金正恩時代になって初となる中朝首脳会談の模様やそこから導き出せるインプリケーションを検証した。

 一方で、限られた文字数の関係上扱えなかったことがあった。

 中国の政治体制やイデオロギーにも深く関係する、換言すれば内政的色彩が濃厚な対北朝鮮外交から見えてくる習近平第2次政権のフォーメーション、より赤裸々に言えば「人事」である。

 言うまでもなく、金正恩訪中という行事のみを根拠にその現状や行方を語ることはできない。しかしながら、全人代後最初の重要外交行事、しかもその相手が金正恩率いる北朝鮮という点を考慮したとき、そこには軽視できない要素や展望が露呈されているものと筆者には思えた。

 金正恩一行を乗せた列車が北京駅に入ってきたとき、ホームではすでに王滬寧・中央政治局常務委員(序列5位)がスタンバイしていた。金正恩が降りてくると、王滬寧は中国共産党を代表し両手の握手で出迎えた。それから、王は後ろに立っていた一人の同僚を自ら金正恩に紹介した。