また、中には完全無欠ともいえるスーパーヒーローが気に入らないというへそ曲がりもいるだろう。しかし、それを公言する人はほとんどいない。その稀な人物がTBS系の情報番組『サンデーモーニング』のスポーツコーナーでご意見番を務める張本勲氏だ。

 張本氏は以前から大谷の二刀流には懐疑的で、投手としての才能は認めつつも打者としての技術は受け入れようとしなかった。その自説を曲げたくないという思いがあるからだろう。大谷が快打を連発しても頑ななほど評価しない。極めつけが大谷が3試合連続本塁打を記録した直後の4月8日のコメント。

「(大谷の)ホームランは、まぐれなのか、アメリカのピッチャーのレベルが落ちたのか、まあ両方だと思いますね」と語ったのだ。野球評論家らしく足を上げないバッティングフォームにした適応力は認めたものの、この時点の大谷の打順が8番で、相手投手がナメてきたから打てただけ、厳しい攻めをするようになったら打てなくなるとも言った。

 野球関係者を含め日本中の野球好きが二刀流・大谷の期待をはるかに上まわる活躍に歓喜しているところに飛び出した“トンデモ発言”。当然ネットで大きく取り上げられ大炎上した。以前から張本氏のご意見番コメントは物議を醸すことが多かったが、その後は張本氏がどんな大谷評をしたかが逐一ネットで取り上げられるようになり、炎上するのが恒例となった。

 大谷の打順が5番になり(1試合4番も務めた)、それでも打ち続けた後の5月6日の放送ではさすがに「大谷がここまでやるとは想像がつきませんでしたけどね。よくやってますよね」と評価したが、それでも厳しく攻めて来た時にどう対処するか、30から50試合すぎないと分らないともつけ加えた。ここまでくると一種の芸風だろう。日本中の野球ファンの思いとは真逆の、しかも逆なでするようなことを語るのはある意味、勇気があるともいえる。

現役時代に日米野球42試合で
メジャーの選手と対戦、成績は?

 ともあれ張本氏のメジャー嫌いは徹底している。日本のプロ野球選手がメジャーに挑戦することが面白くないようで活躍しても冷淡。ふた言目には日本に帰ってこいと語る。また、アメリカの野球のレベルについて言及することも多い。ボーンヘッドの映像が流れると「アメリカの野球は雑なんです」と語り、投手の配球は単調だと指摘する。日本のプロ野球の方がよっぽど緻密だと言いたげだ。