大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)のミラクルが止まらない。
投手として初登板した4月2日のアスレチックス戦では6回3失点の好投を見せてメジャー初勝利。続く3日からのホームゲームでは打者として出場し、驚異の3戦連続本塁打を記録した。二刀流という常識はずれのことを本当にやってのける男が現実にいることを世界に知らしめたわけだ。
ここまででも十分過ぎる歴史的快挙だが、ミラクルは続いた。9日のアスレチックス戦では7回1死までパーフェクトピッチング。初安打された後、四球を与えたが、後続を抑えて7回無失点12奪三振の快投を見せ、2勝目をあげたのだ。
「全米が絶賛」の表現が
大げさではないほどの興奮
このとてつもないパフォーマンスに全米は驚愕。メジャーリーグの公式サイトMLB.comはトップに大谷のプレー動画をもってくるようになったし、メディアも大谷に対する最大級の賛辞を競って送っている。「アメージング」、「マンモス級」、「この選手を野球界は待っていた」、「今や日本の、ではなくアメリカのショウヘイだ」等々。「オオタニはこの星の生まれじゃない」という表現まであった。この反応が示すように、ほんの1週間で大谷は全米の野球ファンの心をつかんだのだ。