vitamins of industry:
産業のビタミン

覇権握る中国、一朝一夕でレアアース大国になったわけではない

 レアアース(希土類)を巡る争奪戦が激しくなっている。スマートフォンや電気自動車(EV)ばかりか、人工知能(AI)にも欠かせない「産業のビタミン(vitamins of industry)」だからだ。

 覇権を握っているのは中国。生産の7割、精錬(refining)の9割を支配しているとみられる。「レアアース大国」と呼ばれるゆえんだ。

 米国は中国依存の状況に気をもんでいる。年明け以降、トランプ政権は米鉱山会社USAレアアースへの出資を決めたり、レアアースなど重要鉱物の備蓄(stockpile)を始めたりするなど、対応に大わらわだ。

 USAレアアースへの出資についてラトニック米商務長官は次の声明を発表した。

 USA Rare Earth’s heavy critical minerals project is essential to restoring U.S. critical mineral independence. This investment ensures our supply chains are resilient and no longer reliant on foreignnations.(重要鉱物分野で米国が自立するためにはUSAレアアースによる採掘・精錬プロジェクトが必要不可欠だ。政府出資をてこにしてわれわれは強靱なサプライチェーンを築き、外国依存から脱却すべきだ。)