熱中症対策は5月から必要
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熱中症といえば、真夏の症状と考えていないだろうか。5月でも真夏のような暑い日があり、体も暑さに順応していないのでリスクが高い。厚生労働省は昨年に続き、今年も5月1日から「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」の実施に踏み切っており、予防対策の徹底が必要だ。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

熱中症シーズン
幕開けは5月から

 気温の変動がやけに激しい。

「4月なのに真夏並み」「5月なのに3月並み」など、衣替えのしようがない状況が続いている。4月30日には北海道で30度以上の真夏日を記録し、9日には日光で雪が降った。

「まだ暑さに身体が慣れてない時期なので、熱中症に一層のご注意を」

 テレビもネットも新聞も呼びかけているが、こうも上がったり下がったりが激しいと、慣れる間がないうちに真夏になってしまうかもしれない。

「慣れる」とはつまり「順応する」こと。

 これはものすごく大事で、昨年の東京都のデータを見ると、7月に31.2度を記録した日は126人、33.6度の日は142人が熱中症で救急搬送されたが、8月後半の32.5度の日には74人、9月頭の32.3度の日にはわずか3人しか救急搬送されていない。もちろん、気温以外の要素も絡んでいるのだろうが、順応が関係していることは間違いないだろう。ちなみに5月は、26度をちょっと上回っただけで29人が搬送されている。

 では、今年はどうか。