シェアハウスをめぐる不正融資事件で揺れるスルガ銀行
シェアハウスをめぐる不正融資事件で揺れるスルガ銀行 Photo:Rodrigo Reyes Marin/AFLO

単なる「問題」ではなく「事件」

 シェアハウス案件をめぐる、スルガ銀行の不正融資が問題になっている。同行は、融資審査の段階で、借り手の預金残高を水増ししたなどの不正行為があったことを認めているので、本件は既に「事件」と呼んで問題なかろう。少し前の、東芝の「不適切会計問題」をすっきりと「粉飾決算」と呼ぶ方がよかったのと同じ理屈だ。

 本件の全貌はまだ明らかになっていないが(同時に事態の解明と公表が不適切なまでに遅いが)、重要な信用データを改竄した融資の実行は、端的に言って背任行為であり、これに関わった行員と上司、さらには実質的な経営責任者は、刑事責任を負わなければならないかもしれない。

 また、少なくともスルガ銀行をクビになる程度の責任を負わされなければ、同類の事案に対する抑止にならない。司法・行政・経営三者による今後の問題処理が適切であることに期待する。

 ところで、現在の日本の金融にとって、このスルガ銀行の不正融資事件は教訓の宝庫である。