2016年4月のサービス開始以降、速報性と正確性が評判を呼び、NHKをはじめとするテレビ局や大手新聞などが次々と導入を決定。「初動が速くなった」「画像で現場の状況が分かるので、無駄な出動が減った」と好評で、現在は約130社が採用しているという。

AIアナウンサーも登場

 同社が水面下で進めているのは、SNS上の投稿を基に、事件・事故の第一報を記事化することだ。

「警察発表などの正確な情報は報道機関に補足してもらう必要はあるが、第一報の原稿は定型文なので、ツイッターの投稿が5、6件あれば、ある程度はAIにも作れてしまう」(村上社長)

 これに加え、ニュース記事を自動で読み上げる“AIアナウンサー”のサービスを3月から始めた。約10万本のニュース動画を学習し、ニュース記事を上手に読むことに特化したAIだという。

「情報収集と記事編集、ニュースの読み上げまでAIができれば、ニュースの制作を自動化できる。新しい時代のCNNをつくりたい」と村上社長は野望を語る。

 スポーツの結果や決算発表を自動で記事化するAIは既に登場している。ニュースの花形である事件・事故の第一報を伝える仕事も近い将来、“AI記者”の独壇場になりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之)