アジアパシフィック担当マネージングディレクターのジョージ・ビックス氏アジアパシフィック担当マネージングディレクターのジョージ・ビックス氏 Photo by Kenji Momota

 今回、「マクラーレン・セナ」記者会見の際、アジアパシフィック担当マネージングディレクターのジョージ・ビックス氏に、マクラーレン・オートモーティブの商品の方向性について話を聞いた。

 彼が指摘したのは、F1などレース活動によるヘリテージ(歴史)と、そこで裏打ちされたカーボンファイバーなどの加工技術を踏まえた、最上級のドライビングエクスペリエンスの提供だ。

 事実上、スーパーカー分野で後発のマクラーレンは、徹底したマーケットイン型の事業戦略を基に、スポーツシリーズ、スーパーシリーズ、そしてアルティメットシリーズという3つのモデルラインアップを演出し、さまざまなモデルを次々と市場導入してきた。革新的なハードウエアを企画製造する上で、最も重要なのはユーザーという、マネタイズの現実解に対する意識が強く、試乗など体験型イベントを増やすなど、市場の声を徹底的に拾うことを企業姿勢として貫いている。

 その結果、2017年のマクラーレン・オートモーティブの世界販売総数は3340台に達した。市場別の内訳としては、アメリカが全体の約30%、英国が約10%、残りの約60%は中近東、中国、日本など世界各地に分散している。ちなみに、ライバル社の2017年実績は、ランボルギーニが3815台、そして大御所フェラーリが8398台である。

 ビジネス・オリエンテッド(事業戦略先行型)の超高級車ブランドであるマクラーレン。彼らの次の一手が気になるところだ。