荷室も大きく「週末はドライブ旅行に、気が向いたらサーキットに」とマクラーレン

 マクラーレン720Sは、4リッターV8ツインターボエンジンをミドシップした2座スポーツカー。F1をはじめとするレースのノウハウが投入され世界中の富裕層を魅了している。

 最新のシャシーに、パワーのあがったエンジン、新しいサスペンションシステムと、車両統合制御技術が盛り込まれているのが、720Sの特徴だ。

従来のスポーツシリーズに対して4リッターV8は41パーセントの部品が新設計

「マクラーレンが大切にしてきた、桁外れの性能と職人技による贅沢さ、比類なきドライバーとクルマとの一体感」。マクラーレン・オートモティブのマイク・フル-ウィットCEOは720Sの特長をそう要約する。

 静止から時速100キロに加速するのに2.9秒。いっぽう時速200キロから停止までは4.6秒。加速と減速ともに抜きんでているのは、まさにたぐいまれなるスポーツカーの証しだ。

室内はタイトでレースカーっぽいがシートなどの素材は凝っている

 車体デザインはレースのテクノロジーの数かずを応用したものだ。とりわけ注目すべてものとして、ドア下部に「ダブルスキン」と呼ばれる空力のための整流板を設けている点が一つ。

「F1の考えかた」と発表会で同社アジア・パシフィック担当のマネージャー、ジョージ・ブリッグスは説明してくれた。