人気の高いフォード利用の
全米のパトカーやタクシーどうなるのか

 ところでフォードといえば、かつてビクトリアというモデルが全米のパトカーをほぼ独占していた。ビクトリアはタクシーとしても人気の高いモデルだ。乗用車の生産をほぼ打ちきることでパトカーなどはどうなるのか?という疑問があるかもしれない。

 ビクトリアはすでに生産が打ちきりになっており、フォードはパトカー専用としてポリス・インターセプターというモデルを生産している。これは商用車枠として今後も残る。インターセプターにはエクスプローラー・ベースのSUVモデルがあり、こちらが米国ポリスに好評だ。

 パトカーも様変わりしており、ダッジ・チャージャーのようなハイパワーモデルを導入する自治体もあれば、シボレーのSUVなどユーティリティを重視するところもある。以前のように“フォード一色”という雰囲気ではない。タクシーも最近はトヨタ・プリウスが採用されるケースが増えている。

 それにしても、フォードのような老舗メーカーが乗用車に見切りをつける、というのは衝撃だ。南米や欧州用には多少残されるとはいえ、20年以降、米国内ではフォードは“トラック&SUVメーカー”という位置づけになるのか、あるいは新たなEV、自動運転車両の発表を通じて“将来のモビリティに即した”ラインアップになるのか。来年以降のフォードの新型車発表は注目のマトだろう。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)