傷つきやすい部下に困っている上司たち
上司であるみなさんは、注意したり叱ったりすると傷つきやすい部下に困っていないだろうか…?(写真はイメージです)

 このところ、注意したり叱ったりすると傷つきやすい部下に手を焼いて困っているという管理職の悩みが少なくない。

「最近の若手はミスを注意しただけで傷つきやすくて困るんだよなあ」といったグチをよく耳にする。みなさんの職場でも、傷つきやすい部下がいて手を焼いていないだろうか。

失敗をすると
立ち直れない部下

 中堅電子部品メーカーのA人事部長は、ミスを注意したらひどく落ち込む部下との出来事をこう語っている。

「B君、この書類、ちょっとした間違いがいくつかあるから、チェックを入れた箇所の修正を頼むよ」
「えっ!?あ、わかりました」

 B君が叱責されるとひどく落ち込み、すぐに立ち直れなくなるとわかっているA部長は、やんわりと注意するように心がけている。今回も、間違っていることをサラッと伝え、修正箇所の指示をしただけにすぎない。それくらいは注意しないと仕事にならないからだ。

 それでも注意した瞬間にB君を見ると顔色が急変し、呆然とたたずむ。その後、話しかけても上の空で、その日はもう仕事ができる状況になかったという。

 さらにA部長は「別の部署でも最近似たようなことがあった」と言い、C課長とその部下Dさんとの間で起こったことを話してくれた。

 忙しい時期でみんながそれぞれ手一杯の状況になっている中、Dさんの仕事ぶりを見て、要領が悪いと感じたC課長はDさんに声をかけた。

「Dさん、少しペースを上げてほしいんだ。もうちょっと手際よくやるように頑張ってみて」
「はい……」