確かに、寝たい時に寝られる、というのがお金持ちの特権だからかもしれませんが、無為な時間を過ごして、無駄に無理をしてしまうことがあるかもしれません。
　ダラダラとテレビを観る、意味もなく遅くまで飲んで帰る、といったことをしてしまいがちですが、これはリセットのためにしているようでも、疲労につながる行動でもあります。
　それで疲れが溜まってしまうのでは、当然ながらその後のパフォーマンスに影響が出ますし、強いてはマイナスの評価にもつながります。

　ボクがかつて勤めていた会社の当時の社長は、昼休みに食事をすませると、目を閉じてジッと椅子に座っていましたが、ある時その理由を尋ねると、それは自分の身体や集中力の具合を見ながら、そうする時間を確保していたとのことでした。

　さらに言えば、「限界を知っている」というのは、信頼にもつながるようです。
　知り合いで帰国子女でもある経営者からこう言われたことがあります。

「自分ができないことを『できる』と言うのは素人。
『できません』と言えるのが本当のプロで、
　できることはしっかりやって結果を出していくのが成功の秘訣」

　おじいも常にボクに言います。
「まずは自分のことをしっかりわかっているか？　ということだ。
　何事においてもだ。
　自分を客観視して、冷静に分析することが大切だ」

　自分への理解を深めるのも、成功するのに必要な要素なのですね。