英国で公文書管理にブロックチェーンを導入する実証実験が始まります。

 イギリスが、公文書の管理にブロックチェーンを用いる実証実験を開始する。イギリスの公文書館は世界で最大最古のものだから、ここでのブロックチェーン採用は、他国の公文書管理にも大きな影響を与えるだろう。

 ブロックチェーン導入が最も必要とされるのは、他ならぬ日本である。財務省公文書改ざん問題が忘れられないうちに、導入検討を開始すべきだ。

イギリスの実証実験開始は、
大きな変化の始まり

 イギリス政府の公文書管理機関であるナショナルアーカイブ(The National Archives:国立公文書館)が、公文書の正確性を証明するために、ブロックチェーンを活用する予定と発表した。

 本コラム3月29日付け「『電子政府』実現にはブロックチェーンが不可欠だ」で書いたように、バルト三国の1つであるエストニアは、すでに公文書の管理にブロックチェーンを導入している。

 エストニアは小国なので、参考にならないとの意見があるかもしれない。

 しかし、イギリスは大国だ。