会社の設立目的や運営のルールを定めた定款の認証に関して、公証人制度が問題となっている。手数料が高かったり認証に時間がかかったりすることが、起業がしにくくなっている大きな原因とされている。
現在は義務付けられている公証人による認証を不要とする改正が検討されたが、結局、見送りになった。
定款認証だけでなく、現在、公証人が行なっている仕事のほとんどは、ブロックチェーンを用いれば、簡単に、安く処理できるようになる。さまざまな対象について、広範囲に見直しを行なうべきだ。
公証人の手数料収入は
1人あたり年間約3000万円
公証制度は、重要な契約書等について、公証人が公正証書などで内容を証明する制度だ。
株式会社を作るには、会社の目的や組織、運営に関するルールを定めた定款の認証を公証人から得なければならない。公証人は、法律の専門家として、中立・公正な立場から定款を確認・認証する責務を負うとされる。
これに、1回あたり一律5万円というかなり高い手数料がかかる。資本金1円の株式会社であっても5万円かかる。