「いい人」は演じないで、
なりきるしかない
この事実を分析すると、コミュニケーションにおいては「いい人を演じない」ことが重要だということが見えてきます。ですから、ビジネスでもプライベートでも、本心でもないのに、あえて「いい人」を演じる事は避けましょう。
しかし、ビジネスマンであれば、より丁寧で、よりいい人と見られたいと思うものです。
では、どうすればよいかというと、普段の「自然体の自分を高める」しかないのです。付け焼き刃の演技で、お客さんの前だけでいい人を演じるのは、天才詐欺師のような人でなければ無理です。ですから、一般の人は「いい人を演じる」のではなく、「いい人になる」を目標にしてください。そうすれば、どんなにいい人になっても、決してキャラが崩壊するような墓穴を掘る事は無いので安心です。
自然体でいる事のすごさは所ジョージさんを観察するとよく分かります。よく所さんは自然体だと言われます。確かに多くのタレントが自分の本心とはかけ離れた人物を演じている中、所さんは自分に正直にタレント活動を行っている感じです。
そして、所さんは「理想の上司ランキング」や「好感度調査」では、必ず上位に入るタレントで、理想の上司No.1になったこともあります。
ですが、発言や行動だけに注目すると、いい加減で、割りと過激な言動も多いです。それなのに、なぜ好感度が高いかというと、「発言に嘘がなく、リアルに感じるから」です。人は、それだけ「嘘」に敏感なのです。繰り返しますが「嘘」には注意して下さい。